晩秋新潟秘境自転車旅行記 ~後篇~

2018年12月2日

新潟ライド2日目(前篇はコチラ)

天気予報では湯沢町は雨のち曇り
夜中降って朝方には止む予報だった為、5時出発を予定して4時に起床。
しかし外を見るとまだ止んでおらず、路面もかなりウェット。
やむなく6時出発に変更して時間をつぶします。

6時になってもまだ小雨が降っていましたが、これ以上遅らせると予定が狂うのでチェックアウトして出発。
まあじき止むだろうと思い走っていると…まだ数キロしか走らないうちに再び雨脚が強くなってきました。
本格的な雨天用の装備は持ってきていないのと、あまりの寒さに一時近くのコンビニに退散。
イートインスペースで補給しながら雨が止むのを待ちます。

装備を見誤り、ネックウォーマーや保温グローブ、ホッカイロを調達する相棒。
私もホッカイロ3つをお腹周りに貼り、大分この後が楽に。雪国の寒さをなめてました。

雨は7時になっても止まず、むしろさらに激しく。
大分弱まり再出発した時は既に8時近くになっていました。
当初の予定より3時間のロス、大幅なコース短縮を余儀なくされます。ガックシ…

気を取り直して、まずは目的地である秋山郷の入り口 津南を目指します。

湯沢から津南へ行くはいきなり峠を越えます。
冷えた体を温めるにはちょうどいいタイミング。

急勾配と九十九折を上った先には再び山を貫く長いトンネル。
ここも1km以上あるトンネルでしたが、前日と比べるとまだマシでした。
交通量も少なく追い越しなしでクリア。

トンネルを抜けた先は…

十日町市

津南に向かう途中には日本三大峡谷のひとつの清津峡という景勝地があります。
渓谷沿いの道はダイナミックで素晴らしいのですが、ガスっているのと落葉のせいでどんよりとした雰囲気。
青空が出ていればまだ違うのですが…
雨が止んだだけ良しとしましょう。

山間部を抜け、長野~新潟を結ぶ国道117号へ。
少し走ると…

ようやく目的の秋山郷の入り口へ到着。
大分予定よりもオーバーしてしまいましたが…

ここから国道405号を南下していきます。

ちなみに
405号は新潟県の津南町から長野県の栄村へと続いており、その道沿いに点在する集落を総称して秋山郷といいます。
山間部の豪雪地帯で交通の便が悪く、日本の秘境100選にも選ばれるほど。
長野側で国道は途切れており、そこからは林道にて志賀高原へと抜けることが出来ますが、今の時期は冬季通行止めとなっています。

405号を突き当りまで走り、帰りは川を挟んだ対岸の林道にて戻る予定でしたが、時間が押してしまい行けるところまでに変更。

市街地を離れ、山奥へしばらく進むと『秘境 秋山郷』の玄関口に。

今回この場所を選んだ理由として、紅葉狩りがありました。
秋山郷は紅葉スポットとして知られており、走ったお客様のお話や、最盛期の絶景写真などを見ていつか行ってみたいと思っていました。
しかし、すでにお察しの通り…
時期が悪かったですね。(笑)

標高が高い場所では茶色い光景が広がるのみ。
もう1~2週間早く来ていれば…

しかも、道は険しく、アップダウンや激坂多数。
寒さも相まって観光というよりもトレーニングに近い状態になってしまいました。

道中、数少ない飲食店にて山菜そばを頂きました。
運よく営業されておりましたが、補給ポイントが限られているので注意が必要です。

さらに山奥へ進むと新潟から長野県の栄村へ。

長野入りしたところで予定時間になってしまったため、終点はあきらめ、近くの橋を渡り渓谷の対岸の林道へ。
405号を見下ろす高所に林道が通っており、秋山郷の玄関口まで戻ることが出来ます。

林道からは集落や晴れていれば苗場山が望めます。晴れていれば。

再び国道に戻り津南駅へ向かう途中、絶景の看板に導かれ津南見玉公園に立ち寄り。
遊歩道を進むと…

津南のグランドキャニオンこと『石落とし』の見事な景色。
紅葉を狩り損ねたので、今回の旅のハイライトとなりました。

あまり周囲に案内が無く見落としてしまいそうな場所にあるので注意が必要です。

帰りは津南駅から輪行。
小さい駅舎ながら2階が温泉施設になっているという珍しい仕様、温泉だけ利用の地元の方も多数いらっしゃいました。
もちろん輪行袋に収納を済ませて電車を待つ間に温泉へ。冷え切った体を温めることができました。

電車は飯山線~北越急行ほくほく線~上越線にて再び越後湯沢まで戻り、そこからは新幹線で東京へ。
場所が場所だけにアクセスにやや難あり、大分時間を要したことは言うまでもありません。

今回は悪天候もあり、少し消化不良となった秘境ライド。
また絶好のコンディションの時にリベンジしたいと思います。
次回は志賀高原側から行こうかな。


2日目: 84km  1670mUP